住みにごり(6)が2024年6月28日に発売。
濁ったような家に住み、老老介護で日々を消化。
さらに働けない兄も住み、日本の悪いところを凝縮したような家庭です。
水は流れなければ濁っていく。
まだ母親が車椅子生活になるまでは良かった。
サイアクな父親、意味不明な兄、自己優先の母親。
さらに自分の家に絶望し、不幸を巻き散らかそうとするすみか。
残り2人は逃げた方がホントに良かったんです・・・。
他人事とは思えない、今回もゾクゾクする一冊になりました。
住みにごり(6)のあらすじ
執拗に追い詰められ、
完全に為す術もなくなった親父。
意を決して最後の手段に出るも、
あえなく失敗し状況は悪化の一途を辿る。
精根尽き果て、我が家へと戻ると、
図らずも時はすでに遅く──
親父の過ちによって生まれた毒牙は、
ついに西田一家の喉元へ。
住みにごり(6)の内容
第48話 間際
第49話 脱皮
第50話 灯火
第51話 背中
第52話 落花
第53話 交代
第54話 杪夏
第55話 雪濁
第56話 口紅
第57話 笠原
住みにごり(6)のポイント
- 末吉とすみかは結婚の予定だった
- 父親は10年前、すみかと不倫していた
- 動画はDVDに残されていたので、母親にはバレていた
- 末吉は騙されていた
- 兄に家から放り出されるすみかと父親
- 父親死亡
- これからは末吉がお父さんの代わり
- 住吉、絶望の慟哭
末吉は父親不在後、5年間母親の世話をすることになります。
8050問題が起こっている家で、一家を支えるわけです。
本屋で雇用してもらい、なんとかなっていますが、なんとかなっているのが悪いのかもしれません。
本当に長生きをするということは、良いことばかりではない。
住みにごり(6)の感想・レビュー
住みにごりは、日本の家庭そのものです。
親は要介護になり、親だダメになったら、子が引き継ぐ。
晩婚化の現在で、そのタイミングになるまでに子育てが終わっている可能性は非常に低いです。
そうなると、子供の世帯でその一家は終わりです。
大黒柱と言えば聞こえはいいですが、実際はおしつけられただけ。
知人にも同じようなケースがありました。
誰もが自分はやりたくないんです。
誰かがやってくれるなら、無関係でいたいもの。
何しろ、搾取されるだけなんですから。
末吉は働かない兄を追い出そう、とします。
ただ本当にベストなのは、末吉自体が家を出てしまい、福祉に投げてしまうことでしょう。
そうしないと、自分の子孫を作ることが出来ず、終わりです。
波乱万丈となった第6巻、次回も楽しみです。
しかし、これ住吉くん、あのハゲてギャンブル好きな父親にNTR・・・
いや、最初父親に惚れてたわけだから、ちょっと違うかな?どちらにしろ2人ともサイアク・・・
まとめ
シリーズ名 住みにごり
作家 たかたけし
掲載誌・レーベル ビッグコミックス
出版社 小学館
ページ数 198ページ
配信開始日 2024/06/28 00:00
住吉くんのすみかへの慟哭
一見の価値アリです。
ホントに、なんで周りが見えなくなっていたんだろう・・・
深月さんと①衝動と告白 |
深月さんと②ラブラブです |
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