【ネタバレ】大人はイジメをやめられない〜弱者の生存戦略〜 1巻の感想 ホラーより怖い現実はここに！

 

大人はイジメをやめられない〜弱者の生存戦略〜 1巻が2024年10月18日発売。

某企業でパワハラがあったり、仕事としての厳しさがあったり・・・大人でこそ弱者切り捨てがやめられない。

 

日本経済の落ち込みに伴い、弱者への負荷はどんどん増えていきます。

今作は被害者の体験談を元に構成した、現実の強さを知ることが出来る作品です。

 

今作でわかるポイント

• いじめは社会的問題
• 会社がパワハラでない、と言えば認定されないケースもある
• 現実は弱者が弱者を虐げているケースも
• 弱者である程最強になる

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今回もネタバレこみで本作の魅力と感想をお伝えします。

 

大人はイジメをやめられない〜弱者の生存戦略〜 のあらすじ

大人は子供に’いじめ’はいけないことだと説く。しかし、その大人たちもまた、’いじめ’からは逃れることができない……。日本社会の構造問題である’いじめ’。それは大人の世界においてより深刻な状況を生んでいる。長時間労働、重い仕事の負担、過度な圧力にさらされた職場で起こる、目を覆う惨状。大人ゆえに逃げ場がなくなる現実。虐げられる弱者は、泣き寝入りするしかないのか？ 労働組合グリーンの黒崎が、弱者の戦略を駆使して理不尽な現実に立ち向かう！

 

いじめが何故大人になってもなくならないのか、7つのポイント

 

①社会構造と権力

社会には常に権力の不均衡があります。

学校でのいじめが年長者から年少者への攻撃であるように、職場や社会でも地位や権力を持つ人が弱い立場の人を攻撃することがあります。

このパターンは、権力構造が再生産されることで強化されます。

②文化と伝統

文化によっては、競争や優位性を示すことが賞賛されることがあります。これがいじめの一種の社会的な容認につながることがあります。

また、特定の行動パターンが「普通」だと見なされると、それが修正されることなく続きます。

③心理的要因

いじめはしばしば加害者自身の不安全感や低自尊感情から生じます。

大人でも同様で、自分自身の不満やストレスを他人に投影することで一時的な安心感を得ようとすることがあります。

④認識の問題

大人でも、自分が行っている行為がいじめであるかどうかを認識しないことがあります。

特に微妙な形のいじめ（例えば、陰湿ないじめ、気づかれないようにするいじめ）では、加害者はそれを「ただの冗談」や「仕事の厳しさ」と誤解することがあります。

⑤制度的な対策の不足

いじめに対する法律や企業のポリシーがある場合でも、それが十分に適用されないか、報告が難しい環境にあると、いじめが続くことがあります。

⑥変化への抵抗

人間は変化を嫌う傾向があり、いじめのパターンもその一つです。長年続いている行動パターンを変えることは非常に難しいです。

⑦コミュニケーションの問題

大人でも、効果的なコミュニケーションができない場合が多く、誤解や無知からくるいじめが発生することがあります。

大人がいじめをやめられない理由はこれらの複合的な要因によるものです。

解決策としては、教育、意識改革、強固な制度、そして個々の心理的サポートが必要となります。

全てのレベルで対策を講じることが重要ですが、それは簡単ではなく、時間と努力を必要とします。

だからこそ、ケースバイケースで対応していく必要があり、こういった団体が必要なのです。

大人はイジメをやめられない〜弱者の生存戦略〜 1巻の内容

DMMで読む

シーモアで読む

第1話から6話まで掲載。

1話からは車買取、販売の企業のケース。

清掃の具合で評価が大幅に変わる、パワハラの酷さがリアルに書き込まれています。

どうやって精神的に追い込まれるのか、実際のパワハラの精神状態はどうなるのか？

などが詳細に書き込まれ、下手なホラーより怖い仕上がりになっています。

ちなみにこの会社は倒産したようです。

まあ、車買取の某〇〇ですよね(；・∀・)

ギガモーターってほとんどそのままですし。

複数の体験談を元に構成されており、現代の恐怖と言っていいでしょう。

後半5話からはあるデザイナーの現実。

実力勝負！人格は別！の社会で、どんなことが起きるのか？

職場のイジメが原因で精神疾患を発症した件数は、この11年で10倍以上。

作中の活動は過激に速攻！

本当に被害者には時間があまりありません。

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大人はイジメをやめられない〜弱者の生存戦略〜 1巻の感想・レビュー

元警察官が過去の後悔をもとに、ブレーキを踏まずにつっぱしる今作。

スカッともしますし、かなりいじめの内容は陰湿で怖い感じもします。

実際のモデルケースを元に事件は語られており、リアルさも十分。

本当に大人はイジメがやめられない。

今作では殴るなど直接的なダメージがありますので、いじめと断定できるケースとなっていました。

ただ精神的ストレスだけだとどうかな？って感じはします。

会社によっては適正がありますし、辞めさせるように仕事を減らすのも、いじめに該当するのか？というといじめではない、となると思う。

実際作中でも、被害者は傷ついてからしか救えないってことですか！？の問いに

「大した被害も受けてない。そもそも本人が訴えてもいない」

そんな事案に何が出来るって言うんだ？

と返答しています。

確かに訴える、となると実際の被害の有無は大切、なければ話になりません。

いじめは日本の社会的構造である、という理由に

• 正社員は会社都合では退職させにくい
• 利益が第一である
• 社会的に圧をかけるのが間違っていないという場合もある

などがあります。

現在の日本でいじめが特に多いのは、長くやれば報われる、そんな意識が残っているせいかな、と感じます。

報われるなら、耐えるのは通過儀礼といいのかもしれませんが、現代は報われない、搾取ケースが多いです。

ヤバいケースが連続して語られ、労働問題のリアルに触れられる衝撃的な今作。

ぜひ読んで欲しい一冊です。

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