※この記事にはプロモーションが含まれています。
『死にたいと言ってください ―保健所こころの支援係―』は、 保健所で「死にたい」という思いを抱える人たちを支援する 精神保健福祉士の姿を描いた作品です。
主人公は、新人の精神保健福祉士・基羊介。
相談に来る人たちは、 精神疾患、家族問題、孤独、人間関係など、 それぞれまったく違う事情を抱えています。
そして1巻では、 「ふつうになりたい」「揺らぐ想い」「子供からのサイン」 という3つのケースが描かれます。
この記事では、 『死にたいと言ってください ―保健所こころの支援係―』1巻の内容を、 ネタバレありで詳しく紹介します。
- 『死にたいと言ってください』1巻のあらすじ
- 『死にたいと言ってください』1巻の主な登場人物
- 『死にたいと言ってください』1巻ネタバレ
- 1巻を読んだ感想
- 『死にたいと言ってください』1巻は無料で読める?
- 2巻以降・最終回の結末は?
- まとめ
『死にたいと言ってください』1巻のあらすじ
基羊介は、保健所で働き始めたばかりの 新人・精神保健福祉士です。
基がこの仕事を目指すきっかけとなったのは、 以前の職場で上司を自殺で亡くしたことでした。
転職した保健所の保健予防課では、 「死にたい」と訴える人たちから、 日々さまざまな相談が寄せられます。
しかし、支援には決まった正解がありません。
本人が支援を拒否することもあれば、 家族関係や生活環境など、 心の病気だけでは解決できない問題もあります。
新人の基は先輩たちと一緒に、 一人ひとりの事情を知りながら、 「この人にとって必要な支援とは何なのか」 を考えていきます。
1巻の目次
- 第1回 ふつうになりたい
- 第2回 揺らぐ想い1
- 第3回 揺らぐ想い2
- 第4回 子供からのサイン1
- 第5回 子供からのサイン2
『死にたいと言ってください』1巻の主な登場人物
基 羊介
本作の主人公。
保健所に採用されたばかりの新人・精神保健福祉士です。
冴木
基の先輩にあたる精神保健福祉士。
経験の浅い基と一緒に相談者への支援を行います。
金谷美知枝
こころの支援係の係長。51歳。
ケース会議などで支援の方向性を考える立場です。
留美
「ふつうになりたい」の中心人物。
生きづらさを抱えながらも、 「普通に暮らしたい」と願っています。
祖父江 崇(仮名)
67歳。
自殺未遂によって入院しており、 今回が2度目の自殺未遂です。
飯島綾花(仮名)
17歳の通信制高校3年生。
自傷や自殺未遂を繰り返しており、 家庭にも複雑な事情を抱えています。
『死にたいと言ってください』1巻ネタバレ
第1回「ふつうになりたい」ネタバレ
最初に基たちが向き合うのは、 「ふつうになりたい」と願う留美です。
留美が望んでいるのは、 特別に裕福な生活でも、 大きな成功でもありません。
働いて。 お金をもらって。 ご飯を食べて。 眠る。
そんな、ごく普通の生活です。
しかし留美には過去の経験や、 人との関係に対する強い不安があります。
他の人にとっては当たり前に見える生活でも、 留美にとっては簡単にたどり着けるものではありません。
新人の基は、 「こうすれば解決する」と一方的に決めるのではなく、 本人が何を望んでいるのか を考えながら支援していきます。
この最初のケースだけでも、 本作が単純な「自殺を止める漫画」ではないことがよくわかります。
第2・3回「揺らぐ想い」ネタバレ
続く「揺らぐ想い」では、 67歳の祖父江崇が登場します。
祖父江は自殺未遂によって入院中。
しかも今回が初めてではなく、 2度目の自殺未遂でした。
医療側は精神科への転科も考えますが、 祖父江本人は治療に前向きではありません。
本人が拒否している以上、 支援する側が強引に何でも決められるわけではありません。
しかし、そのまま退院すれば、 再び危険な状態になる可能性もあります。
基たちが祖父江の生活を調べていくと、 本人の問題だけではなく、 妻との夫婦関係も見えてきます。
一見すれば夫婦で生活できています。
ですが、その関係が祖父江にとって 本当に安心できるものなのか。
「本人を支える家族がいるから大丈夫」と 簡単には言えないケースになっています。
第4・5回「子供からのサイン」ネタバレ
1巻後半で描かれるのは、 17歳の飯島綾花です。
綾花はビルから飛び降りようとしていたところを保護されます。
以前からリストカットや自殺未遂を繰り返しており、 基たちは彼女への支援を始めます。
綾花は通信制高校に通っていますが、 ほとんど一人で生活しています。
両親は離婚。
父親は県外で新しい家庭を持っており、 綾花のそばにはいません。
そんな彼女にとって、 大きな心の支えになっていたのが アルバイト先で知り合った恋人でした。
ところが、 その男性について調べていくと、 驚くべき事実がわかります。
相手は、 アルバイト先の店長で、しかも既婚者だったのです。
さらに綾花は、 店長が別の女性と一緒にいるところを目撃します。
そこで聞こえてきたのは、 「母子手帳」や、 これから生まれてくる子どもの名前についての会話でした。
自分が信じていた相手には、 すでに家庭がある。
家族にも十分に頼れず、 唯一の居場所だと思っていた恋愛関係まで崩れていきます。
綾花の自傷や自殺未遂の背景には、 大人から見るだけではわかりにくい孤独 がありました。
「子供からのサイン」というタイトルの意味が、 少しずつ見えてくるエピソードです。
なお、この綾花のケースは1巻では完結せず、 2巻へ続きます。
1巻を読んだ感想
1巻で一番印象に残ったのは、 同じ「死にたい」という言葉でも、 そこに至る事情はまったく違う というところでした。
留美が求めていたのは、 普通に生活すること。
祖父江には、 高齢になってからの生活や夫婦関係があります。
綾花には、 家族との距離や孤独、 そして信頼した大人との関係がありました。
表面的には、 どのケースも「自殺願望」「自殺未遂」と 同じ言葉でまとめられてしまいます。
でも、その人がそこまで追い詰められた理由は、 一人ひとり違うんですよね。
特に綾花のケースはかなりきつかったです。
17歳でほぼ一人暮らし。 父親には新しい家庭がある。
そんな中で頼った恋人が、 実は既婚者だった。
店長については、 「これは大人側の責任がかなり大きいだろう」 と感じました。
ただ、そこで店長だけを責めれば 綾花の問題が解決するわけでもありません。
家庭環境や人とのつながりまで含めて見ないと、 なぜ彼女が自殺未遂を繰り返すのかはわからない。
新人の基と一緒に、 「この人には本当は何が必要なのだろう?」 と考えながら読めるところが、 この作品のおもしろさだと思います。
『死にたいと言ってください』1巻は無料で読める?
現在、 『死にたいと言ってください ―保健所こころの支援係―』1巻は、 コミックシーモアで期間限定無料になっています。
無料期間は、 2026年9月9日までです。
1巻では作品の基本となる 「こころの支援係」の仕事と、 3つの異なるケースを読むことができます。
2巻以降・最終回の結末は?
『死にたいと言ってください』は、 全7巻で完結しています。
綾花の「子供からのサイン」は2巻へ続き、 その後も発達障害、仕事、家族、依存症、 育児、SNS炎上、10代の孤立など、 さまざまなケースが描かれていきます。
1巻から7巻までのネタバレと、 最終回「聞かせてください」の結末については、 全巻まとめ記事で詳しく紹介しています。
▼ 全7巻・最終回まで読む
まとめ
『死にたいと言ってください ―保健所こころの支援係―』1巻では、 3つのケースが描かれました。
- 「ふつうになりたい」――普通に生活したいという願い
- 「揺らぐ想い」――自殺未遂と夫婦関係
- 「子供からのサイン」――17歳の少女が抱える孤独
どのケースにも共通しているのは、 「死にたい」という言葉だけでは、 本人が本当に抱えている問題はわからない ということです。
支援する側にも正解はありません。
だからこそ話を聞き、 生活や家族関係まで含めて、 本人と一緒に方法を探していく。
この作品が何を描こうとしているのかが、 1巻だけでもかなり伝わってきます。
現在は1巻を無料で読めるので、 気になっている方は実際の作品を確認してみてください。