2025年2月13日、死にたいと言ってください ―保健所こころの支援係― : 5が発売。
今回も重めのストーリーです。
今回のストーリーは2つ
- SNSでの炎上をきっかけに自殺未遂をした小説家
- 育児で孤独を抱えている母親
SNSでの炎上はよく起こります。
ならそもそもSNSをやらなければいいんじゃないか?
と思うと思いますが、SNSは宣伝の場です。
出版社がやってくれればいいのですが、広告費は経費がかかります。
それだけのリターンが見込まれるのならいいのですが、SNS以上の効果を見込むには大金がかかります。
結果、作者個人が頑張らないといけず、やめる選択肢は実質ないという・・・。
炎上で話題になった!
と喜ぶ人もいますが、それはごく一部ですね(´;ω;`)
無制限のヘイトに耐えることができる人は少ないです。
死にたいと言ってください ―保健所こころの支援係― : 5のあらすじ
文芸部出身で、学生時代から書き続け、ついに受賞!
となるとついついエゴサはしたくなるもの。
そんな時、昔の作品分析、批判をしたノーツが発掘され、ファンは怒り炎上してしまいました。
SNSと距離をおいたら?
と担当には言われますが
「今 単行本が発売されて大事な時期ですよね?」
「やめたら宣伝できなくなってしまう・・・」
本が増刷されるかどうかは最初の数週間で決まる!と言われています。
日本では年間7万冊の書籍が発売されており、発売当初のタイミングは非常に大切なのです。
炎上しても離れられない、その理由がよくわかります(´;ω;`)
死にたいと言ってください ―保健所こころの支援係― : 5の内容
第24回 匿名の声1
第25回 匿名の声2
第26回 匿名の声3
第27回 匿名の声4
第28回 母親の孤独1
SNSの炎上は正義という名のもとに行う集団リンチ
そもそも人間、悪口に対する耐性ってあまりありません。
悪いことを考えれば考えるほど辛くなる。
何もできない
私もそういった時期がありましたが、今はそういった環境からは逃げました。
今は安定して生活できています。
死にたいと言ってください ―保健所こころの支援係― : 5の感想
今回は読んでいて辛くなる内容でした。
ただSNSでの炎上に関して、実際に当事者はこんな思いを感じている、と実感できると思います。
1番辛かったのは、炎上にきっかけになる匿名者が、実は親友だった、ということです。
皆、色々事情があります。
そして、いい場面しか受け入れることは出来ないものです。
親友の彼女は、春川さんに対し、放任でいいな、と思っていましたが、実際はレール通りを強制し、出来なければ見捨てた、そんな家庭でした。
10年やって評価されず、妬んで批判をしてしまった気持ち、出来心で・・・はわからないではありません。
ただ、想像力が足りなかった、実際自殺寸前まで追い込むとは思わなかったでしょう。
私はなんのために書いているのか
それを改めて実感することで、彼女は再び小説が書けるようになりました。
ただ、皆が彼女のようにいくわけではなく、そのまま自殺してしまう人もいるでしょう。
この作品は炎上のリアルさを実感することが出来ます。
絵もきれいめですっきり読みやすいので、おすすめです。