みんな大好き環みわカップルのラストシーンが描かれている感動回です。
恋愛とは、かくも難しいものなのか、と思うしかありません。
年齢を重ねてくると、落とし所とかわかるようになりますが、大学生くらいだと経験値が足りません。
特に同性カップルでは経験をする機会自体が少なかったでしょう。
受け身であった環さん、限度がないみわは甘えてしまっていたのかもしれません。
好きになるって楽しいけど辛い、そんな事がわかる一冊です。
記事のポイント
付き合ってあげてもいいかな(12)のあらすじ
あなたを好きになってよかった。
愛する人と、身も心も求め合えないつらさに
限界を感じてしまったみわ。
優梨愛の気持ちを尊重して、
半同棲状態を解消した冴子。
「私、環ちゃんと
友達だった関係に戻りたい。」
一番に求めるものを、差し出せるとは限らない。
愛のままならなさを受けとめる、第12巻!
付き合ってあげてもいいかな(12)の内容
104 屈辱
エッチシーンあります。
確かにみわの性欲は強すぎるかもしれない
105 かすがい
106 あの子は小生意気
私をからかうときの満足そうな笑みが
私はたまらなく好きだった
107 ブラックボックス
108 ホワイトノイズ
109 呵責
好きな人が自分のいない時間の方が充実してますって言ったら?
110 確かなもの
111 虚しさと共に
112 君のいる世界
付き合うって自分の自由を捧げないと成立しない
113 門出
異性カップルでキレイな別れは始めてみたかも
普通はもっとドロドロ・・・
付き合ってあげてもいいかな(12)のポイント
- 冴子は思考が重すぎる
- みわは色々な経験を経て、大人になった
- 恋愛は一時のもの、として楽しまないと苦労する
- 今の冴子とみわなら復縁もありかもしれない
付き合ってあげてもいいかな(12)の見どころ
- 環とみわは好き同士としては良かった
- 求めるものが違うと難しい
- 優梨愛さんは荒れると怖かった
- メンタル安定の方法は人それぞれ
- 一緒に過ごす、が出来ないと恋愛の後は続かない
今回が環とみわの破綻後、それから・・・が少し語られます。
本当に好きでも、お互いが求めるものが違うとすれ違いになるものですね。
コメントでも環とみわのカップルはとても楽しそうで、すれ違いも多かったけど、続いて欲しいと言う人は多かった。
でも問題ポイントが性欲、同性でも異性でも恋愛はそのものが難しい。
後半は優梨愛と冴子の恋愛事情。
一緒にいない時間が充実した時間になった、そう思う優梨愛に友人はおかしいと言う。
寂しい思いをさせてしまっていた、と気がついた優梨愛。
でも
冴子は共依存がタイプ
優梨愛は自立タイプ
合うはずもなく・・・
恋愛の難しさが分かる一冊です!!
付き合ってあげてもいいかな(12)の感想・レビュー
みわの性欲は環との騒動を経て、なくなってきた様子。
若い時は発散したくなるものですが、成長すると安定するもの。
みわも大人になった、ということなのでしょう。
逆に冴子は成長せず。
真剣に恋愛を考えるのはいいことなのですが、一生付き合えるか、とか重いのです。
共依存タイプ、そう冴子を評する人がいましたが、まさにその通り。
優梨愛は自分の時間も大切にしたいタイプだから合わなかったのでしょう。
ただ実際は結婚してからも、自分の時間は大切なのです。
優梨愛も、それがわかっていれば違う結末が待っていたのかもしれません。
体は大人、考えはまだ子どもで成長しきっていない、付き合ってあげてもいいかな、は思春期の次の段階を語る作品ですね。
付き合ってあげてもいいかな(12)のまとめ
シリーズ名 付き合ってあげてもいいかな
作家 たみふる
掲載誌・レーベル 裏サンデー女子部
出版社 小学館
ページ数 198ページ
配信開始日 2024/02/19 00:00