私が15歳ではなくなっても。はある中年男性の悲哀とシングルのJK、シイナの生きづらさによる迷いを描いた物語です。
タイトルからはJKシイナが主人公かと感じますが、JKシイナと中年男性、岩下正太郎
絵はすっきりした感じですが、中年男性岩下のこころの迷いを表したのか、ドロドロした表現も多いくなっています。
この話のポイント
- これはそれぞれの迷いの物語
- 正解は一つではない
- 行動だけじゃいけない、伝えないとダメである
- 家族だからは甘え、向き合わなくてはいけない
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私が15歳ではなくなっても。のあらすじ
- 岩下は真面目なサラリーマン
- 岩下は家庭に居場所がない、典型的な中年男性
- シイナはいじめを受けており、シングルの家庭は崩壊している
- シイナをいじめていた主犯は岩下の娘
- 中年男性が未成年に手を出したら、間違いなくアウト
私が15歳ではなくなっても。」絶望と後悔、そこからたどり着く ...
「私が15歳ではなくなっても。」 は、家庭に居場所がないサラリーマン・岩下と、パパ活をしている女子高生・シイナの出会いから始まる物語。 岩下はシイナに若き日の妻の面影を見るが、中年の自分にとって女子高生は“触れた瞬間人生即終了の爆弾”であり、情欲と理性の間で心をかき乱される。
私が15歳ではなくなっても。のキャラクター紹介
岩下 正太郎
40代サラリーマン 娘に嫌われ絶望の縁にいる
「おいハゲ!汚いから一緒に洗濯すんなつったろ」
小さく頃は大好きと言われた娘に、こんな事言われたら死にたくなるかもしれない(´;ω;`)
だけど、いい夫である岩下は資格勉強、稼ぎと夜遅くまで頑張る。
しかし、それも誤解の元となる・・・
岩下 心彩(ここあ)
女子高生 思春期で男親を嫌う
同じように男性に媚びた配信をしていたシイナを嫌い、いじめをする
大学は海外に行きたいと希望しているが・・・
岩下 萌子
正太郎の妻 奥さん同士の付き合いを重視し、夫は軽く見る
夫をATM扱いする、悪質な専業主婦がモデルのような女性
永椎(ながしい)怜奈 (シイナ)
中学生の頃、友人がいないため、ネットで鬱憤を発散。
エロ中学生配信者として親バレ、学校指定でいじめられる
自分の価値は今、15歳であることだけ、とパパ活を始める
私が15歳ではなくなっても。の内容(ネタバレこみ)
私が15歳ではなくなっても。の1巻の内容
- 岩下は迷いの果てに性欲に騙されてしまった
- 子供に嫌われて、迷わない父親はいない
- シイナも迷いの果てに行動する
- 思い切った行動をした結果、事態はどんどん悪化していく
娘に疎まれ、妻には責め立てられながらも中年サラリーマン・岩下は抑圧された日々を「父として」「夫として」慎ましく生きていた。少なくとも、ある日彼の目前に突如現れたパパ活少女・シイナと出会うまでは――。自分の価値を探し求める15歳の少女と、理性と欲望の狭間でもがく40歳中年男の痛々しくも眩い、小さな逃避行の物語。
描き下ろし
人は法律で全てを判断している訳ではなく
気持ち悪いものに厳しい
気持ち悪がられたら終わり
これはコミュニテイで生きる上で最も大切な事実である
私が15歳ではなくなっても。の2巻の内容
- 岩下は行動がここあ(娘)にバレていた
- ここあは父親が大好きで大嫌い
- 奥さんはほとんど空気、だが最後に覚醒
- ここあとシイナは強く生きている
- 変わらないのは主人公たる男性、岩下だけ
最悪の出来事。当然の結末。 父と娘、娘と母、妻と夫、そして今や何者でもない岩下とシイナ――。二人の「小さな逃避行」は、いつしか引き返すことのできない破滅の旅路となっていた。 失ったもの、打ち捨てたもの、本当は一番大切にしたかったもの。 終わりのない問いかけと知りながら、希望と後悔の狭間を惑い続けた者たちが辿り着くその先とは――。
私が15歳ではなくなっても。は無料で読める?
全話無料で読めるサイトはありません。
ただDMM電子書籍で単話で1話から3話まで無料。
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私が15歳ではなくなっても。のポイント
- 男親は娘に嫌われやすいが、思春期であることは理解すべき
- 父親が娘を理解するのは無理である
- 行動は言葉にしないと伝わらない
- 婦人会で旅行ばかり行く妻は頼りにならない
- 大事なのは自分がどうしたいか、は理解しないといけない
- 迷いは悪事に、悪事は家庭環境の破壊につながる
- 自分を救うのは、やはり自分しかいない
私が15歳ではなくなっても。の見どころ
- 岩下の迷いは何が正しいのかわかっているけど、性欲に負けているのがわかる描写
- シイナの迷いは自分の好きに生きるための迷い
- ここあの迷いは思春期による、父親への関わり方
- 萌子の迷いは、このままでいいのか、自分を見直した
私が15歳ではなくなっても。は迷いの物語です。
一巻では岩下とシイナの迷いが重点的に描かれています。
2巻ではここあの迷いとしいなの迷い、萌子の決断です。
もう一人の主人公たる岩下さんは、どうも変わらないようです。
やりなおしたいとは思ってはいるけれど、全てが中途半端
ぶっちゃけ、これならシイナと一緒に責任を取るために生きる、の方がかっこよかったわね
うん、はっきりいっちゃうと、ダサいわ・・・
気持ち悪いと言われる理由
岩下が気持ち悪い
娘に嫌われ、傷つくまではまともな男性だった
でもそれでJKに手を出してしまうのはいけない
行動した時点で加害者になるし、自分大好きが過ぎる
萌子(奥さん)も気持ち悪い
娘が大学を海外へ行きたい、お金なら節約してがんばって用意してあげたらいいじゃない
と言いつつ、その場で来月は婦人会の旅行で熱海いく
私が15歳ではなくなっても。の感想・レビュー
最初に読んだ時、ドロドロした家族愛を描いた作品かと思っていました。
ですが実際は、色々な立場での迷いの物語でした。
最大の被害者は誰なのか?
最初は娘のここあかと思いました。
でもここあはシイナにいじめをしていましたし、トイレで上から水をかけるとか犯罪です。
結局、最大の被害者は主人公の一人、岩下なのだと思います。
シイナに会わなければ、パパ活はしなかったでしょう。
それなら毎日、家族のために働く日々を繰り返した結果になったはずです。
ここあの父親嫌いも思春期をすぎれば、改善していったでしょう。
最後にシイナは娘を出産、母親と似た人生を送る流れになります。
自分の人生はこのままではサイアクのまま終わる、そう感じたここあの一発逆転は15歳の自分の価値にかけることでした。
ただ、親のようにはなりたくない、の一心で育てているようですが、幸せになれたかどうか・・・。
一番幸せになったのは誰か?
奥さんの萌子は、今の自分の不甲斐なさに気が付き、新しい人生を始めました。
娘のここあも、芸能人として進み始めています。
二人とも生まれ変わりました。
迷っているだけではいけない
一番大事なものを見極め、それに集中すべきである。
この話はそんな大切なことを読者に教えてくれます。
まとめ
私が15歳ではなくなっても。のコミック詳細
シリーズ名 私が15歳ではなくなっても。
作家 あむ
掲載誌・レーベル コミックアウル
出版社 ファンギルド
ページ数 248ページ
配信開始日 2023/05/17 00:00