東京貧困女子の第8巻、今回はホストにはまってしまったOLの闇に落ちていく姿を掲載しています。
ホストって高いですよね、お金の流れもピラミッドになっておりホストにお金は集約、人間の欲望を象徴しています。
「身体を売れば、こんなに稼げるんだ…」
東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ！もはや豊かな国とは言えない、「貧困大国」と化した日本の現実がここにある。
カネを求めAV女優になった女子大生を待っていた悲劇、ホストにハマり堕ちていく丸の内OL…、この貧困は決して他人事ではない--。
頂点のホストにひたすらお金が集まるため、女性はいくら稼いでも終わりが来ません。
・継続しないといけない
・競争で常に多額の集金が必要
・女性の若さは換金率が高い
・なかったものが充足されると失うことを恐れる
そんな怖さをこの巻では見て取れます。
東京は怖いまちです・・・・
登場人物紹介
山下優衣
ツインテールの小柄な可愛らしい女性
東京で一人暮らしを始めたが、出費の激しさに生活するだけで精一杯になる
一緒に状況した友人は富裕層であったため、家族からの入金がありましたが優衣は・・・
AVを紹介され、多額のお金を稼ぎ、金銭感覚が狂ってしまい、最後には
星野リコ
ショートカットのバリバリ働く女性
優秀な故に企画、フォロー、実行、全ての仕事を任せられてしまい、重圧でメンタルを痛めてしまう
そんな中、子供っぽいホストにほだされ、だんだんはまっていくことに
東京貧困女子。（8）のあらすじ
第57話 山下優衣（2）
上京し、一人暮らしを始め、生活費の高さに実感する優衣
ほぼバイトで時間を費やし、奨学金を借りる
同じく上京した友人は大学生活を楽しんで・・・
そんな時AVの紹介を受けることに
第58話 山下優衣（3）
話のままAV事務所に行ってしまった優衣
受付は優しい女性で、お金の魅力もあり、受けることに。
そもそも合法なAVは乱暴なこととは無縁であり、普通の仕事なんですよね(・・;)
口座には100万円以上入金されました
そこから金銭感覚は狂っていく・・
第59話 山下優衣（4）
AV女優として働きだして数か月 人気AV女優になった優衣は就職を断り、ご褒美はどんどん過激に。
ついには無限にお金が吸われるホスト通いにはまってしまい、貯金はなしに
友人に心配されるが、自分が劣っていたと感じた劣等感からさらにイライラしていく・・・
「来月の撮影は全部中止…って…どういう事ですか‥･！？」
第60話 山下優衣（5）
ＡＶ新法、ＡＶ女優のために決まった法ですが、実際はＡＶ業界を壊す法律だった！？
当たらしい法のため、仕事は激減。
撮影の仕事をするようになり、最後に向かった先は・・・
第61話 星野リコ（1）
バリバリ働き、周囲にも認められているＯＬ、リコ
どんどん企画は増えていき、4本目の企画も任せられることに
どうみてもオーバーワークですね( ﾉД`)
何故完璧なのに彼氏がいないのか？
それは働くことと仕事の完成度を上げることに時間を使いすぎて、時間がないから
そんな時、指導していた子が急に退職、残務処理でふらふらな所にホストにほだされてしまい・・・
第62話 星野リコ（2）
優しさに飢え、ホストにはまっていくリコ
というか新人教育+企画4つって無理なんですよね。普通は2個くらいでしょう・・・
質を上げるには時間が必要なんです。
弟と感じていたホストを男性に感じてしまったリコは多額のお金を使うことに
第63話 星野リコ（3）
僕なりの優しさだよ ああいう「姫」が一番扱いやすい
サトシに嫌われたくない ホストにはまったリコは風俗のスカウトに捕まる
土日オープンラストで働いて手取り10万 風俗って肉体労働なんですよね💦
第64話 星野リコ（4）
個人の動画販売はどうか、と同じくホストにはまる女性に声をかけられたリコ
ＡＶ新法ができてから勢いが出てきた同人ＡＶというやつですね。
もともとアダルト系の動画販売サイトは収益が良く、女性への還元も良かったため、稼ぐとなるとこちらにいくようです。
顔出しなみで2時間3万円
ヘルスは4時間で2万円
毎日頑張って働き、20日で25万円
土日だけで25万円超える
この魅力に抗える人はそうはいませんでした。
東京貧困女子。（8）の考察
今回掲載された内容は山下優衣と星野リコの2名の東京での末路でした。
山下優衣さんは地方から上京し、生活費の厳しさから夜の仕事に移る、そこからさらに稼ぐためにと一線を越えてしまいます。
毎月10万円ちょいでギリギリの生活を送っていた人が急に10倍もの資金が入る
使い方はわからなくなりますし、特に継続して入るかもしれない、その魅力は抗えないものでした。
そもそもＡＶ女優となった時、数年で忘れられるのも珍しくない、そう話はされたのです。
ですが、自分がそうなるとは実感がない、そういうものです。
経験しないとわからない、それはどこの時代でも同じです。
ネックになった点はホスト
ホストは楽しいを感じることができますが、多額の金を消費しますし、ホスト自体顧客をお金の元としか考えていません。
ホストの思考3点
・女性はお金を稼ぐ姫である
・自分にどうお金を使ってもらうか考える
・姫の循環は激しく、使い捨て思考
そのため、責任を伴わない発言もしていきますが、それが心地よいんですよね(・・;)
普通は聞けない言葉ですし、自分を接待してくれる存在はまずいません。
本来は人間は自立しなければいけませんが、精神的によりかかる存在にホストがなり、その基準はお金です。
冷静に考えるといびつな関係ですが、使ってしまったコストを考えると失いたくない思考も入ります。
ホストの攻略はパターンがありますので、冷静に考えること、きちんと周囲に相談することが大事です。
星野リコさんも、同僚や上司に仕事の密度に関して相談すれば追い詰められることはなかったのですが、このような事態になってしまいました。
頑張りすぎる女性、これもホストのターゲットになりやすい人の一種です。
この二名に共通する3つの問題
・友人など相談相手がいない、もしくは遠ざけてしまった
・ホストというお金を集約する対象にお金を使ってしまった
・短期的に稼げる手段であることを忘れてしまった
この3点が問題点としてありました。
若い女性は言い方は悪いですが、換金率が高い存在です。
しかも人口が多い、地方から人が常に集約する地域では人間は使い捨ての存在にまだなっています。
地方や仕事で人的資源の大切さを実感してきた人たちには、実感しにくい思考です。
要するに思考の隙間、こんなことはありえない、その考え方が大切にするものがお金しかないホストなどにはまってしまう要因の一つなのです。
ＡＶ新法を経て、個人撮影に現場は変わっていきますが、仕組み自体は今後も変わっていかないでしょう。
風俗関連のサイトには毎日新人が入っています。
これは名前を変えて店を移っただけでの新人もいますが、一定数は本当に新人なのでしょう。
需要と供給、この関係がなくならない限り、続くのだと思います。
東京貧困女子。（8）まとめ
シリーズ名 東京貧困女子。
作家 中村淳彦 小田原愛
掲載誌・レーベル ビッグコミックス
出版社 小学館
ページ数 206ページ
配信開始日 2023/05/30 00:00
ジャンル 青年コミック ヒューマンドラマ
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