この記事では、漫画『ねずみの初恋』の各巻あらすじとネタバレ感想をまとめています。
殺し屋として育てられた少女・ねずみと、普通の青年・あお君。
ふたりの初恋は、ただ甘いだけではありません。組織の影・因縁・過去の傷…。
どんどん追い詰められていくふたりが辿る“残酷な結末”とは?
気になる展開、伏線、キャラ考察まで、巻ごとの内容をネタバレありで網羅しています。
📌 この記事のポイント
- ヤクザに育てられた少女殺し屋「ねずみ」と、普通の青年「あお」の儚くも過激な初恋物語。
- 1巻〜6巻のネタバレと感想を全収録。最新巻までの流れがわかる!
- 次巻(第7巻)は2025年9月発売予定!今のうちに追いつける◎
『ねずみの初恋』とは?あらすじと魅力
『ねずみの初恋』は、少女殺し屋と普通の青年との許されぬ恋を描いたバイオレンスと純愛が交錯する物語です。その過激な描写の裏に、人間の感情や記憶の儚さといった普遍的なテーマが込められています。
本作では、ヤクザに育てられ愛を知らずに生きてきた少女“ねずみ”が、ごく普通の青年“碧(あお)”との出会いを通して初めて恋を知ります。しかしその恋は、常に「死」と「暴力」が隣り合わせにある過酷なものです。
一見すると過激なバイオレンス作品のように見えますが、物語の核心は「人を好きになることの尊さ」や「記憶の儚さ」といった繊細なテーマにあります。
作品情報
シリーズ名 | ねずみの初恋 |
---|---|
作家 | 大瀬戸陸 |
掲載誌・レーベル | ヤングマガジン |
出版社 | 講談社 |
カテゴリー | 青年マンガ |
ジャンル | 恋愛ミステリー・サスペンス |
登場キャラクター紹介
『ねずみの初恋』には、主人公のねずみを取り巻く多彩な人物が登場します。それぞれのキャラクターが物語の進行やテーマに深く関わっており、ドラマ性をより一層引き立てています。
ねずみ:ヤクザに育てられた少女の殺し屋。冷酷な世界で生きてきたが、碧との出会いにより少しずつ感情の変化が現れる。
碧(あお):ゲームセンターでねずみと出会った青年。やがてねずみと同棲し、彼女の世界に巻き込まれていく中で殺し屋としての訓練を受ける。
浅葱(あさぎ):ねずみが所属するヤクザ組織の組長で、彼女の運命を左右する存在。
天狗:ねずみの育成係であり、保護者的立場にある初老の男性。厳しくも温かい一面を見せる。
水島(みどり):ねずみの過去を知る旧知の人物。物語の後半で重要な役割を果たす。
愛四亜(メシア):敵対する藍原組に所属する少女の殺し屋。ねずみと対比される存在として登場する。
舛花琢磨(ますはな たくま):桔梗会の組長。ねずみに襲撃され、植物状態となることで物語の緊張感を高める。
【1巻ネタバレ】殺し屋と恋の始まり
第1巻では、ねずみと碧(あお)の出会いから始まる、過酷な恋の行方が描かれます。恋に落ちた二人のささやかな幸せが、組織の掟によって崩れていく様子が印象的です。
ヤクザに育てられ殺し屋として生きる少女・ねずみは、クレーンゲームを通じて一般の生活に憧れを抱きます。そんな彼女に声をかけたのが、ゲームセンターにいた碧(あお)でした。
彼の直球の「一目惚れ」という告白にねずみは戸惑いながらも心を動かされ、二人は急速に距離を縮めて同棲生活を始めます。しかしその関係は長くは続かず、組織に発覚し「あおを殺せ」という非情な命令が下されます。
ねずみは「あおを殺すくらいなら、自分も死ぬ」と決意し、彼を殺し屋として育成する計画を始めます。物語の最後には、ねずみがかつて碧の姉を殺していたという衝撃の事実が明かされ、読者に大きな衝撃を与えます。
【2巻ネタバレ】あおくん、殺し屋に育成計画
第2巻では、碧(あお)がねずみの手引きで殺し屋として訓練を受け始めます。殺しの快感に目覚める一方で、二人の関係にも変化が訪れる重要な巻です。
組織の中で生き延びるため、碧はねずみの指導のもとで殺し屋としての訓練に挑みます。緊張の中で迎えた初仕事では手を震えながらも任務を遂行し、その体験を通じて得体の知れない感情が芽生え始めます。
この巻では、ねずみの天然な発言も印象的です。「キスはエッチだから、ほっぺにキスしたら、ちょっとエッチしちゃった…」というセリフには、多くの読者が驚きと笑いを覚えました。
少しずつ殺し屋としての一歩を踏み出す碧と、それを支えるねずみ。二人の関係性が変化し始める展開が描かれます。
【3巻ネタバレ】あおくん誘拐とねずみの反撃
第3巻では、碧(あお)の誘拐事件をきっかけに、ねずみが敵対組織に単身で挑む緊迫の展開が描かれます。激しい戦闘の中で、メシアとの因縁が深まります。
殺し屋カップルとしての生活を始めたねずみと碧でしたが、敵対する藍原組の殺し屋・メシアによって碧が誘拐されてしまいます。ねずみは単身で敵のアジトに突入し、圧倒的な戦闘力で構成員を次々と倒していきます。
しかし、アジトで目撃したのは、メシアにキスされる碧の姿。碧は困惑した表情を見せますが、ねずみにとっては“浮気”と受け止められ、二人の関係に新たな緊張が走ります。この一件で、ねずみとメシアの因縁がさらに強まることとなります。
【4巻ネタバレ】穏やかな生活と“水島”の登場
第4巻では、激動の事件を経て穏やかな日常が描かれます。ねずみと碧の関係が深まる一方で、新たな登場人物・水島が物語に新たな波紋を広げます。
激闘から数ヵ月後、二人は新しい住まいで平和な生活を始め、「あーくん」「みーちゃん」と呼び合うなど恋人らしい関係性が際立ちます。バイオレンス描写は控えめとなり、カップルとしての絆や信頼が丁寧に描かれます。
そこに現れるのが、ねずみの過去を知る男・水島。彼の登場が、再び物語に不穏な影を落とすこととなります。
【5巻ネタバレ】水島の過去とねずみたちの関係
第5巻では、水島の壮絶な過去が明かされます。過去の出来事が、ねずみや碧との現在の関係性にも影響を与えていきます。
幼少期に家族を失った水島は、借金返済のため自ら残り、桔梗会の舛花琢磨の手に渡ります。そこでは少女たちとともに“商品”として扱われる過酷な日々を送っていました。
現在の物語では、ねずみや碧との交流を通じて少しずつ人間らしさを取り戻していきます。また、「間接キスで浮気扱いされる」という微笑ましいエピソードも登場し、笑いと涙が同居する巻となっています。
【6巻ネタバレ】記憶と幸せ、そしてラブホへ
第6巻では、ねずみの“記憶”に関する問題が中心となります。医師・中縹との対話を通じて、ねずみの記憶障害という事実が明らかになります。
「幸せな記憶だけ覚えていればいい」という碧の言葉が、読者の心に深く残る巻です。物語のラストでは、2人の交際1周年を祝うためにラブホテルを訪れる場面が描かれ、少女殺し屋と平凡な青年の儚くも尊い時間が印象的に綴られます。
『ねずみの初恋』6巻の続き|あおくんとペトロ、ふたりの運命は?【ネタバレ考察】
第6巻(第54話)以降の物語では、ねずみによる衝撃の展開や新キャラクター・ペトロの登場によって、物語はさらに深く複雑な展開を見せます。本章では、第55話〜58話における主要な出来事と考察を紹介します。
続く第55話から第58話では、ねずみが碧(あお)を刺すという予想外の展開が描かれます。事件の真相やねずみの心理状態が注目されると同時に、物語の鍵を握る少年・ペトロが病室に現れ、物語に新たな緊張感が加わります。
詳しい考察は以下の関連記事にまとめています。
🔪 【第55〜58話】あおくんはなぜ刺された?生死の真相とねずみの心の闇
🐭 【キャラ考察】ペトロとは何者?中縹との関係と目的を読み解く
全体の感想と今後の考察
『ねずみの初恋』は、暴力と純愛、記憶という重厚なテーマを軸に展開される異色のラブストーリーです。本節ではこれまでの物語を振り返りつつ、今後の展開についても考察します。
殺し屋としての過酷な描写が続く一方で、ねずみと碧(あお)の関係には純粋さがあり、読者の共感と応援を集めています。また、舛花琢磨の記憶喪失やねずみの記憶障害といった“記憶”をめぐるテーマも物語に深みを与えています。
第7巻は2025年9月に発売予定です。これまで張られてきた伏線の回収や、ねずみと碧の未来がどのように描かれるのか注目が集まります。二人の行く末を引き続き見守っていきたいところです。
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