ブックライブ先行配信作品 『婚約破棄からの溺愛生活 竜人皇太子の番に選ばれました【連載版】』 を読んでみました。
ジャンルとしては、 婚約破棄+異世界転生+溺愛というかなり王道のラブファンタジーです。
第二王子デイモンドから突然婚約破棄された伯爵令嬢クリスティアナ。 しかし、その瞬間に前世の記憶を取り戻し、さらに竜人皇太子シリウスから 「番」として求婚されることになります。
設定だけ見ると定番なのですが、実際に読んでみると 父親たちが語る「純愛」のモヤモヤ感や、ニーナをめぐる意外な事実、王家内部の思惑 なども絡んできて、思った以上にテンポよく読める作品でした。
この記事でわかること
- 第1話~第5話までのざっくりしたネタバレ
- クリスティアナが婚約破棄された理由
- 竜人皇太子シリウスとの関係
- ニーナが語る「純愛」の実態
- デイモンドの婚約破棄に隠されていた事情
- 実際に5話まで読んだ感想
目次
『婚約破棄からの溺愛生活』のあらすじ
アーダルベルト伯爵令嬢のクリスティアナは、第二王子デイモンドの婚約者として生きてきました。
ところがある日、デイモンドから突然 「お前のような悪女とは婚約破棄する」 と告げられてしまいます。
その衝撃によってクリスティアナは前世の記憶を取り戻します。 前世では日本に生まれ、恋人もいないまま亡くなり、人間以外の種族も存在する異世界へ転生していたのでした。
「これからは自分らしく生きる」と決意したクリスティアナ。 そんな彼女の前に現れたのが、ドラゴラム帝国の竜人皇太子シリウスでした。
しかもクリスティアナには、亡き母から受け継いだ 「アキテースの星」という大きな秘密まで隠されていて――。
第1話ネタバレ|婚約破棄されたら竜人皇太子から求婚
物語は、クリスティアナがデイモンドから婚約破棄を突きつけられる場面から始まります。
デイモンドが選んだのはニーナという女性。 一方、クリスティアナは婚約破棄をきっかけに前世の記憶を取り戻し、これまで父親の言うことだけを聞いて生きてきた自分を変えようと決意します。
さらに亡き母から託されていた指輪 「アキテースの星」には、クリスティアナの出生と王位継承に関わる大きな秘密が隠されていました。
そんななか現れたのが、ドラゴラム帝国の竜人皇太子シリウス。 クリスティアナを見るなり、彼女を自分の「番」として求め始めます。
婚約破棄されたと思ったら、あっという間に格上の皇太子から求婚される王道展開です(笑)。 ただ、個人的に気になったのはクリスティアナの父親とノーラの関係でした。
父親とノーラは昔から愛し合っていたものの、祖父によって引き裂かれ、父はクリスティアナの母と政略結婚。 その後もノーラとの関係は続いていたようです。
本人たちからすれば「引き裂かれた純愛」なのかもしれませんが、 その恋愛に巻き込まれた妻とクリスティアナにしてみれば、たまったものではありません。
第2話ネタバレ|シリウスの甘すぎる溺愛がスタート
第2話は一転して、かなり甘めの展開になります。
シリウスはクリスティアナを「美しい」「見ているだけで幸せになれる」と褒めまくり。 距離感もかなり近く、これまで恋愛らしい恋愛をしてこなかったクリスティアナは戸惑ってしまいます。
ここで明らかになるのが竜人の「番」という習性。
竜人は一度運命の相手を番として認めると、 生涯ただ一人だけを伴侶として愛するとされています。
完全に王道の甘々回です(笑)。 ただしシリウスがクリスティアナを「アキテースの女王だから」ではなく、ひとりの女性として見ている点は好印象でした。
家柄や王位継承権ではなく、 クリスティアナ本人を求めている。
これまで周囲の都合に振り回されてきた彼女にとって、そこがシリウスへ心を開き始める大きな理由になっています。
第3話ネタバレ|ニーナの「純愛」に早くも疑惑
一方、婚約破棄騒動を起こしたデイモンドたちは国王から呼び出されます。
ここで意外だったのが、 国王と宰相スコピオ侯爵が思った以上にまともだったこと。
ニーナは「庶子だから貴族令嬢たちから冷遇された」と訴えますが、周囲の証言を確認すると、どうも彼女の言い分だけでは説明できない部分が出てきます。
さらに、第1話でシリウスが匂いから見抜いていた ニーナと複数の男性との関係も、徐々に現実味を帯びてきます。
デイモンドとの「純愛」を主張していたはずなのに、周囲にはニーナを愛している男性が何人も登場。 純愛とは一体……となります(笑)。
一方のクリスティアナはシリウスから大切に扱われ、これまで受けてきた仕打ちから少しずつ解放されていきます。
第4話ネタバレ|クリスティアナが家族との決別を決意
第4話では、クリスティアナが亡き母の肖像画を取り戻すため実家へ戻ります。
屋敷の使用人たちはクリスティアナを慕っており、その姿を見た彼女も少しずつ心を軽くしていきます。
そして母の形見を取り戻したクリスティアナは、 「もうこの家に未練はありません」 と家族との決別を決意します。
しかし父親は、そんなクリスティアナを「母親に似て冷たい」と非難。
ここはさすがに父親に共感するのは難しかったです。 そもそもクリスティアナの母は政略結婚をさせられた側。 父がノーラを愛していたとしても、それは妻や娘を冷遇していい理由にはならないでしょう。
本当にノーラとの恋を貫きたかったのなら、祖父に逆らう、家を捨てるなど、父親自身が選択する必要があったはずです。
それをせず政略結婚を受け入れた結果まで妻と娘へ背負わせるのは、さすがに身勝手に感じました。
第5話ネタバレ|デイモンドがまさかの再婚約を要求
第5話では、デイモンドが再びクリスティアナの前に現れます。
しかも言い出したのが、 「再婚約すればいい」という、とんでもない提案。
自分から婚約破棄しておきながら、クリスティアナがアキテースの女王として重要な存在だと分かると、今度は彼女を取り戻そうとします。
当然、クリスティアナはきっぱり拒否。 シリウスも彼女を守るため、デイモンドの前に立ちはだかります。
そして第5話後半では、婚約破棄騒動についてさらに意外な事実が判明します。
実はデイモンドがニーナへ傾いていった背景には、 スコピオ侯爵側の思惑もあったようです。
デイモンドが国王になれば国が傾く可能性がある。 そこで彼をクリスティアナから引き離す方向へ、少しずつ誘導していたことが示唆されます。
なんだか乙女ゲームでイベントを誘導されている攻略対象みたいなデイモンド(笑)。 ただ、少し誘導されただけで簡単に婚約破棄まで走ってしまうあたり、本人の判断力にもかなり問題があります。
しかもデイモンドは「アキテースの星」の重要性についてもほとんど理解していませんでした。
次期国王候補なのに、 「本当に王族としてちゃんと教育を受けていたの?」 とは思ってしまいます。
一方のスコピオ侯爵は、国の将来を見ながらかなり先まで計算して行動していた様子。 5話まで読むと、むしろ一番有能なのはこの人かもしれません。
父とノーラの「純愛」は本当に純愛?
本作を読んでいて個人的に面白かったのが、 「純愛」という言葉の扱いです。
クリスティアナの父とノーラは、祖父に引き裂かれながらも互いを想い続けていました。 二人だけを見れば「純愛」と呼べるのかもしれません。
しかし、その恋愛のために傷ついたのがクリスティアナの母とクリスティアナです。
さらにデイモンドとニーナも純愛を主張しますが、ニーナには複数の男性との関係が疑われています。
対して竜人であるシリウスは、 一度選んだ「番」だけを生涯愛するという存在。
「純愛」と口にする人たちより、純愛を語らないシリウスの方がよほど一途。
この対比は、王道の溺愛ファンタジーの中でもちょっと面白いポイントだと感じました。
5話まで読んだ感想|王道だけどテンポが良く読みやすい
『婚約破棄からの溺愛生活』は、
- 婚約破棄
- 異世界転生
- 実は特別な血筋
- 竜人の「番」
- イケメン皇太子からの溺愛
- 元婚約者の後悔
- 家族との決別
と、かなり王道要素を詰め込んだ作品です。
正直なところ「また婚約破棄もの?」と思う人もいるかもしれません。
ただ、展開がかなり早く、 婚約破棄されたヒロインがいつまでも虐げられ続けない のは読みやすいところ。
シリウスの溺愛も2話からすぐに始まるため、「早くヒロインに幸せになってほしい」というタイプの読者には相性がいいと思います。
さらに5話まで読むと、デイモンドの婚約破棄にも裏事情が出てきて、 単純な「バカ王子が悪女に騙されました」だけでは終わらなそうなのも気になるところです。
こんな人におすすめ
- 婚約破棄からの逆転展開が好き
- 一途なヒーローによる溺愛が好き
- ザマア展開も楽しみたい
- 重すぎずテンポのいい異世界恋愛を読みたい
『婚約破棄からの溺愛生活』は無料で読める?
『婚約破棄からの溺愛生活 竜人皇太子の番に選ばれました【連載版】』は、 ブックライブで先行配信されています。
現在は第1話を無料で読むことができるため、 まず絵柄やストーリーの雰囲気を確認してから続きを購入できます。
まとめ
『婚約破棄からの溺愛生活』は、婚約破棄されたクリスティアナが前世の記憶を取り戻し、竜人皇太子シリウスから「番」として求められるところから始まります。
設定は王道ですが、父親たちの「純愛」やニーナの本性、アキテースをめぐる秘密、さらにデイモンドの婚約破棄の裏側まで描かれ、5話まででもかなり展開があります。
何より、シリウスが最初からクリスティアナ一筋なのが安心ポイント。
婚約破棄で始まっても、ヒロインが延々と不幸なままではなく、早い段階から溺愛ルートへ進んでいく作品が好きな人には読みやすい作品です。