「恩を仇で返された令嬢の家族が黙っている訳がない」はざまあで優雅でエレガンスなスカッと令嬢ファンタジー作品。
少女マンガ風で逆襲をみたい人におすすめ、ブックライブで先行配信されています。
本記事では「恩を仇で返された令嬢の家族が黙っている訳がない」をネタバレこみで解説していきます。
無料で1話読める!
作品名:恩を仇で返された令嬢の家族が黙っている訳がない
作者名:七ツ河ほづみ
カテゴリ:女性マンガ
出版社:コミックルーム
掲載誌・レーベル:COMIC ROOM
目次
「恩を仇で返された令嬢の家族が黙っている訳がない」のあらすじ
結婚を目前に控え、家族との幸せなひと時を過ごすカレンだったが、なんの前触れもなく、婚約者クリスとその父から突如婚約破棄を告げられてしまう。
予想外の出来事に動揺しながらもクリスにその理由を尋ねると、カレンの親友でもあるメアリーに乗り換えたいと言う。
あまりの横暴に名誉も尊厳も傷つけられ、失意のどん底に落ちたカレン。そんな彼女に兄アランが告げる。
「奴らに鉄槌を与えよう」
舐めた奴らは許さない!
登場キャラクター
レッドサム公爵家
父:ジャック
兄:アラン
妹:セリア
クリス・リー エリオット
カレンの婚約者
メアリー・ヴォン・スコット
スコット公爵家次女
クリス欲しさに、カレンの友人となり割り込んだ
ステファン・マンダール
北方の強国の第三王子
学園でカレンに一目惚れ、クリスが引いたのを知り、カレンに即プロポーズした
「恩を仇で返された令嬢の家族が黙っている訳がない」の内容
- 令嬢カレンは、婚約者クリスから一方的に婚約破棄を言い渡される。
- 理由は「親友メアリーへの乗り換え」。理不尽な通告に、兄アランは激怒。
- 一方で、ベルリア王国のステファン王子との婚約話が浮上し、情勢は一気に動く。
- 物語は途中からレッドサム家の次女、セリア・オブ・レッドサムへとフォーカスが移る。
- セリアもまた婚約者ハロルド・ベルモンドに婚約破棄され、アランの怒りは再燃。
現在19巻まで配信中。1~4巻はカレンを中心に展開し、5巻以降はヒロインがセリアへ移行して新章が進みます。
王国の政略や貴族社会の思惑、人間関係の綻びなど複数の要素が絡み合い、家族の矜持と「恩義」へのけじめを軸に復讐劇が組み上がっていく構成です。
作画はクラシカルな少女マンガ寄りのタッチ。
感情の機微や礼節の攻防が丁寧に描かれ、読み心地は安定しています。
「恩を仇で返された令嬢の家族が黙っている訳がない」の感想
スコット公爵家の次女との縁談で支援元を変える判断自体は理解できるとしても、
レッドサム家への恩義を踏みにじる形での「即・婚約破棄」はやはり看過できない――その道理を物語が真正面から問う点が痛快でした。
クリスに関しては、多数の恋人関係や子の存在が示唆され、誠実さに疑問符。
メアリーも彼の外面に目が眩み、肝心の清算や責任感を見極められなかった印象です。結果的に二人が破局に向かったのは必然で、「見た目や肩書きに流された代償」を作品が分かりやすく可視化していました。
5話以降のセリア編は、再び婚約破棄がトリガーになるものの、単なる焼き直しではありません。
家の名誉・姉妹の絆・貴族社会の駆け引きが重なり、アランの行動原理にも厚みが増すパート。
レッドサム家が“なめられている”のではと苦笑いしつつも、家族としての結束と落とし前の付け方に見どころが集中します。
長めのセリア編は読み応え十分。カレン編で積み上げた「恩と責」のテーマをさらに拡張し、
復讐劇のカタルシスと貴族社会の倫理観を両立させている点が本作の強みだと感じました。
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